距離感の誤りに気をつける

車の中で話すような会話って、そこらへん歩いている人に向かって大声でするか?

って考えると No だ。

利用層が一定の層を超えてしまったSNSでは、パーソナルな場所で交わされるべき会話がパブリックスな場所に対して大声で発せられているようなものだと思う。他者とは、ある程度の物理的な距離感があるからこそ発していた言葉が、誤って意図しない相手にまで届いてしまう。


親しい間柄となる前に、その人に認めてほしいと思うことってあるだろうか?

これも No だ。まずはお互いの人となりを把握しあうのではないだろうか。

不特定多数から簡単に承認要求を得るためのツールとして、SNSを利用すると、他者との段階的な関係構築が築かれるのを飛ばして、擬似的な関係性が築かれたような錯覚を得てしまう。結果的に、関係性の距離に違和感が生じる。それは、親しさの誤り含んだ距離感を生んでしまう。


物理的な距離が分かりづらい世の中では、人との物理的・関係的な距離感の誤りに気をつける。