『こじれた仲の処方箋』を読んだ

こじれた仲の処方箋

こじれた仲の処方箋

池尻大橋へ向かう電車の中の広告が気になり、読んで見た。 とても良い本だ。電車の広告をきっかけに本を読んだのは初めてかも知れない。

誠意ある謝罪とは、自分の責任の範囲には全面的に説明責任を負い、
その範囲にかぎりそうあることを意味する。

言い換えると、謝罪時には「自分の責任の範囲」以外には言及すべきではないということ。

ダメな例

  • もし、あなたの気分を害したのならごめんなさい(相手の気持ちの責任は相手にあるし、自分の責任に言及していない)
  • あなたに〜〜させてしまってごめんなさい(相手の行動は相手の責任、自分の責任に言及していない)
  • ごめんなさい、あなたがそんなふうに思っていたなんて(焦点をずらして相手のせいにしている)
  • ごめんなさい。でも、傷つけるつもりはなかったの(言い訳は不要)

謝罪と向き合うには、自尊心との内なる戦いが必要であり、弱い自分といかに向き合うかという話に尽きる。いかに相手を思いやり、自分の行動に責任を持ち誠実に生きていくか、人生、生き様に関わる話であった。

心からの謝罪とは、相手との関係を尊重し、逃げや言い訳や非難の気持ちをにじませることなく、
自分に責任のある部分を認めることを意味する。
場合によって、そのプロセスは、正義を押し通すこととはあまり関係がなく、
人間関係と相手の幸福にいかに多くをつぎ込むかということのほうが大切になってくる。

Kindleで読んだけど、これは紙でも持っておいて何度も読み返しておきたい類の本だ。

色が黒過ぎた

色が黒過ぎて、ヒゲ脱毛チャレンジに失敗した。 年がら年中、髭剃りの剃刀負けで肌荒れがひどいのでヒゲ脱毛することによってヒゲを剃る必要がなくなれば剃刀負けもなくなるのでは!? という説を唱えて、ヒゲ脱毛のカウンセリングにいってみたわけだが、ちょっとメラニンがあれすぎるんで美白頑張ってくださいみたいな話になった。

なんだってー!?

色白になって秋だか冬に再チャレンジするしかなさそう。

それにしてもなんでヒゲ生えてくんだよ。生えて来てもいいけど剃ったら負けてんじゃねーよよえーな。

豊かに生きるためのヒントを得た

先日読んで感銘を受けた記事があるので、記事がなくなったとき用に引用を残しておく。

r25.jp

時間があっという間に過ぎるように感じるのは、体験する出来事の数が関係している

なるほど、ここ最近一つのことばかり考えていて圧倒いう間に時間が過ぎてしまうという経験をしており、なんとかしないといけないと思っていたので、とても興味深い。

まさか、この2つが同じ時間経過だとは。

1番目の映像は出来事(=ドリブルの数)は1回だけ、そして2番目の映像は出来事が何回も起こっていますよね。 このように、物理的には同じ時間でも、私たちの心的な時間は、認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなるんです! 大人になると時間があっという間に過ぎてしまうのは、私たちが複数の出来事を「まとまった1つの時間」、として捉えてしまっているからなんです。

出来事が多い方が、時間を長く感じるらしい。なるほど。今体験してしまったので説得力がありすぎる。

一番有効なのは、楽しみながらディテールに注目することで、「出来事を増やす」ことです。

例えば歩いているときにも、今日の気候だったり、風を感じたりする。ちょっとゆっくりと歩きながら周りをよく観察する。そういうことを心がけることで、出来事を増やす。

不思議とそうして生活していると、周りで困っている人を見つけることも増える。ちょっとした手助けをすると気分もよいし、お互いハッピーになってよい。今までいそいそと追われるように生活してたときには気づかなかった世界が、すぐその前にたくさんあることに気づかされる。

今日は氏神様に朔日参りしてからサイクリングしているときに、いつも気になっていた別の神社で茅の輪があったので潜って、お参りした後におみくじを引いたら、吉が出たりした。

丁寧に生活することで得られる新たな発見。

この本にも「今感じていること」に注目して、イライラを蓄積しないよう、解消するような話が出てきた。

実は時間の感じ方は、「代謝」と大きな関係があるんです! 1日の中で身体の代謝は変動していて、朝方低調な状態からだんだんと夕方にかけて上がっていき、17時頃にピークを迎えます。 それと対応し、代謝が落ちている時は心的時計はゆっくりになり、それとは裏腹に、物理的時間があっという間に進むように感じられるんです。 逆に、代謝が激しい時は心的時計も速くなるので、そうすると物理的な時間はゆっくり進むような感じがするわけです。

朝早くおきて、玄関、風呂、キッチン周り、ベランダを掃除して、浴室乾燥していた衣類を畳んで片付ける。そして神棚と仏様に挨拶をしてから、食事をする。

そうやって1日の生活を丁寧に開始することを心がけていたけど、それに対しても単なるルーチンワークをこなすのではなくきちんと今を感じながら生きる。そうすると、今日は晴れているな、雨だな、曇りだな、だとか1日の始まりを感じながらスタートできる。それは最近実感していたけど、そこから更に晴れている日は川辺へサイクリングに行くというのも加えてみたら、とても充実した休日のスタートを切ることができた。

人生を豊かにするには、時間をゆっくりと感じて、丁寧に生きていくことが必要なのかもしれない。